Kandy スリランカ最後の独立王国の首都(2)

スリランカ

6. ウダワッタケレ保護区

ウダワッタケレ保護区(Udawattakele Sanctuary)は、スリランカのキャンディー市に位置する自然保護区で、豊かな生態系と歴史的な価値を持つ場所です。キャンディーの北東部に広がるこの保護区は、地元の人々や観光客にとって人気のある自然観光スポットとなっています。

概要

  • 所在地: キャンディー市の北東、キャンディー湖の北に位置しています。
  • 面積: 約104ヘクタール(257エーカー)。
  • 設立: 1856年に森林保護区として指定され、1938年には自然保護区に指定されました。

歴史

  1. 王室の狩猟地:
    • ウダワッタケレ保護区は、かつてキャンディー王国の王室の狩猟地として使用されていました。王族はこの森で狩りを楽しみ、静けさを求めて訪れる場所として利用していました。
  2. 保護区の設立:
    • 1856年にイギリス植民地政府によって森林保護区に指定され、その後、1938年に自然保護区に昇格されました。これにより、地域の生態系と生物多様性の保護が強化されました。

自然と生態系

  1. 植物の多様性:
    • ウダワッタケレ保護区には、約460種の植物が生育しており、その中には多くの固有種や薬用植物も含まれています。特に注目すべきは、蘭やシダ類の豊富な種類です。
  2. 野生動物:
    • 保護区内には、多様な野生動物が生息しています。これには、サル(マカクやハヌマンラングール)、リス、ハリネズミなどの哺乳類、様々な鳥類、そして爬虫類や両生類も含まれます。
    • バードウォッチングの名所としても知られており、100種以上の鳥類が観察できます。特に朝や夕方に訪れると、多くの鳥を見ることができます。
  3. 昆虫と蝶:
    • 保護区内には、数多くの昆虫や蝶が生息しています。色鮮やかな蝶や珍しい昆虫を観察することができます。

観光とアクティビティ

  1. ハイキングと散策:
    • ウダワッタケレ保護区には、多くのハイキングコースや散策路が整備されており、訪れる人々は自然の中を歩きながら美しい風景や野生動物を楽しむことができます。
    • 「セコイア・アベニュー(Sequoia Avenue)」や「マハルワータ・ロード(Mahaluwatta Road)」などの主要な散策路があります。
  2. 展望台:
    • 保護区内にはいくつかの展望台があり、キャンディー市やキャンディー湖を一望することができます。これらの展望台からは、壮大な景色を楽しむことができます。
  3. 瞑想と静養:
    • ウダワッタケレ保護区は、その静かな環境から、瞑想やリラクゼーションの場所としても利用されています。多くの僧侶や瞑想者が訪れ、自然の中で心を静める時間を過ごしています。

文化と歴史的な意義

  1. 歴史的遺跡:
    • 保護区内には、キャンディー王国時代の遺跡が点在しています。これには、かつての王室の避暑地や修道院の跡などが含まれます。
  2. 仏教との関連:
    • 保護区は仏教徒にとっても重要な場所であり、多くの仏教僧院が周辺にあります。僧侶たちはこの静かな場所で修行や瞑想を行っています。

保護活動と管理

  1. 環境保護活動:
    • ウダワッタケレ保護区では、地元の環境団体や政府機関が協力して、保護活動を行っています。これには、植樹活動や清掃活動、環境教育プログラムなどが含まれます。
  2. 訪問者の管理:
    • 保護区は訪問者の数を制限し、環境への影響を最小限に抑えるための管理を行っています。訪問者には自然環境を尊重するよう求められています。

アクセスと訪問情報

  1. アクセス:
    • キャンディー市から徒歩または車で簡単にアクセスできます。市内から約2kmの距離にあります。
  2. 開園時間:
    • 保護区は通常、午前6時から午後6時まで開園していますが、詳細な開園時間や訪問者ポリシーについては事前に確認することをお勧めします。

7. バフカンダ(バフクンダ)山

バフカンダ(Bahirawakanda)山は、スリランカのキャンディー市に位置する小さな山で、キャンディー市とその周辺地域を見渡す素晴らしい景色を提供する観光スポットです。この山は特に大きな仏像で有名で、多くの観光客が訪れる場所です。

概要

  • 所在地: スリランカのキャンディー市の中心部から北西に位置しています。
  • 標高: 約650メートル(2,133フィート)。

主な見どころ

  1. バヒラワカンダ仏像:
    • 山の頂上には巨大な仏像があり、「バヒラワカンダ大仏(Bahirawakanda Buddha Statue)」と呼ばれています。この仏像は高さ27メートル(88フィート)で、キャンディー市内の多くの場所から見ることができます。
    • 仏像は白く塗られており、優雅な姿で座っています。仏像の周囲には訪れる人々が祈りを捧げるためのスペースがあります。
  2. パノラマビュー:
    • バフカンダ山の頂上からは、キャンディー市とその周囲の美しいパノラマビューを楽しむことができます。キャンディー湖や市街地、緑豊かな山々が一望でき、特に夕暮れ時や朝日の時間帯には絶景が広がります。
  3. 静かな環境:
    • この山は静かで平和な環境を提供しており、訪れる人々がリラックスした時間を過ごすのに最適な場所です。仏像の周囲は整備されており、観光客が快適に過ごせるようになっています。

歴史と文化的意義

  1. 宗教的な重要性:
    • バフカンダ山の仏像は、スリランカの仏教徒にとって重要な信仰の対象です。この場所は瞑想や祈りを行う場所としても利用されています。
  2. 地元の伝説:
    • バフカンダ山は「悪魔の丘」としても知られており、地元には多くの伝説や物語が伝わっています。古代には悪霊が住んでいたとされ、仏教徒が悪霊を鎮めるためにこの場所に仏像を建てたとされています。

アクセス

  1. 交通手段:
    • キャンディー市の中心部からバフカンダ山までは徒歩やタクシーで簡単にアクセスできます。徒歩での登山も可能で、道中には美しい景色を楽しむことができます。
    • キャンディー市内からの距離は約2km程度で、タクシーやトゥクトゥクを利用すれば15分ほどで到着します。
  2. 開放時間と料金:
    • 仏像エリアは通常、毎日開放されており、訪問時間は日の出から日没までです。入場料が必要な場合がありますので、事前に確認することをお勧めします。

訪問時の注意点

  1. 服装:
    • 仏教の聖地であるため、訪れる際には適切な服装を心がけましょう。肩や膝を覆う服装が推奨されます。
  2. マナー:
    • 仏像や寺院エリアでは静かに行動し、写真撮影の際にはフラッシュを使用しないようにしましょう。また、仏像に対して失礼にならないように注意してください。

8. キャンディーアート協会文化センター

キャンディーアート協会文化センター(Kandy Art Association & Cultural Centre)は、スリランカのキャンディー市にある文化施設で、スリランカの伝統的な舞踊、音楽、演劇などを紹介する場所として知られています。このセンターは、地元の文化と芸術を保存し、観光客や地元の人々に伝える役割を果たしています。

概要

  • 所在地: キャンディー市中心部、キャンディー湖の近く。
  • 設立: 1882年。
  • 目的: スリランカの伝統芸術と文化の保存・振興。

主な活動とプログラム

  1. 伝統舞踊と音楽の公演:
    • キャンディーアート協会文化センターでは、スリランカの伝統的な舞踊と音楽の公演が定期的に行われています。これには、キャンディアン・ダンス、ドラミング、マスクダンスなどが含まれます。
    • 特にキャンディアン・ダンスは、キャンディー王国時代から伝わるもので、その華麗な衣装とリズミカルな動きが特徴です。
  2. 文化イベントとフェスティバル:
    • センターは年間を通じて様々な文化イベントやフェスティバルを開催しています。これらのイベントでは、地元の芸術家やパフォーマーが参加し、スリランカの多様な文化を紹介しています。
  3. ワークショップと教育プログラム:
    • 地元の人々や観光客を対象にしたワークショップや教育プログラムも提供されています。これには、伝統舞踊や音楽のレッスン、工芸品制作の体験などが含まれます。
  4. 工芸品の展示と販売:
    • 文化センターには工芸品の展示スペースがあり、地元の職人が制作した手工芸品や伝統工芸品を購入することができます。これには、木彫り、バティック、宝飾品などが含まれます。

歴史と意義

  1. 設立の背景:
    • キャンディーアート協会文化センターは、スリランカの伝統文化を保存し、次世代に伝えるために設立されました。1882年の設立以来、地域の文化遺産の保存に貢献しています。
  2. 文化遺産の保存:
    • センターはスリランカの伝統芸術を保護し、失われつつある文化的な技術やパフォーマンスを保存する役割を果たしています。
  3. 観光と地元経済への貢献:
    • 観光客にスリランカの文化を紹介することで、地元経済の活性化にも貢献しています。また、観光収入の一部は、地域の芸術家や職人の支援に使われています。

訪問情報

  1. 開館時間:
    • 公演やイベントのスケジュールによりますが、通常の公演は毎晩開催されることが多いです。具体的な時間や日程については、事前に確認することをお勧めします。
  2. チケットと入場料:
    • 公演やイベントにはチケットが必要です。チケットはセンターの入り口や公式ウェブサイトで購入できます。
  3. アクセス:
    • キャンディー市内の中心部に位置しており、キャンディー湖の近くにあるため、徒歩やタクシーで簡単にアクセスできます。

訪問時の注意点

  1. 服装:
    • カジュアルな服装で構いませんが、伝統文化を尊重するために、清潔で端正な服装を心がけると良いでしょう。
  2. 写真撮影:
    • 公演中の写真撮影は制限されている場合があります。撮影の可否については、スタッフに確認してください。

9. カンダスワミー・コヴィル

カンダスワミー・コヴィル(Kandyan Hindu Temple)、またはカンダスワミー・コヴィル(Sri Kalyana Venkateshwara Maha Vishnu Temple)は、スリランカのキャンディーにある有名なヒンドゥー教の寺院です。この寺院は、主にヒンドゥー教徒のコミュニティに重要な宗教的施設であり、その美しい建築と歴史的な背景で知られています。

概要

  • 所在地: スリランカのキャンディー市内、キャンディー湖の近く。
  • 宗派: 主にシヴァ派とヴィシュヌ派の神々を祀る。
  • 創立: 正確な創立年は不明ですが、19世紀末から20世紀初頭にかけて建立されたとされています。

主な見どころ

  1. 寺院の建築:
    • カンダスワミー・コヴィルは、典型的なドラヴィダ様式の建築を特徴としています。寺院の塔(ゴープラム)は色鮮やかな彫刻で飾られ、ヒンドゥー教の神々や神話の場面が描かれています。
    • 内部には美しい壁画や彫刻があり、宗教的な物語やシーンが描かれています。
  2. 主祭神:
    • 寺院の主祭神はムルガン(Murugan、別名スカンダ、カールッティケーヤ)です。ムルガンはシヴァ神とパールヴァティー女神の息子であり、戦いの神とされています。
    • また、ヴィシュヌ神とその化身であるクリシュナやラーマも祀られています。
  3. 礼拝と儀式:
    • 寺院では毎日、複数回の礼拝(プージャ)が行われます。これには、祈り、歌、供物の奉納などが含まれます。訪れる信者や観光客は、これらの儀式を見学することができます。
    • 特にヒンドゥー教の祭日に行われる特別な儀式やイベントは、多くの信者や観光客を引き付けます。

歴史と文化的意義

  1. 創立と歴史:
    • カンダスワミー・コヴィルの歴史は、キャンディーに移住したタミル人コミュニティに深く結びついています。19世紀末から20世紀初頭にかけて、キャンディー地域に居住するタミル人によって建てられました。
  2. 宗教的な役割:
    • この寺院は、キャンディー地域のヒンドゥー教徒にとって重要な信仰の中心です。宗教的な行事や祭り、結婚式などの重要なイベントがここで行われます。
    • また、ヒンドゥー教の教育や文化活動の拠点としても機能しています。

観光情報

  1. アクセス:
    • キャンディー市内の中心部に位置しており、キャンディー湖からも近いため、徒歩やタクシーで簡単にアクセスできます。
  2. 開放時間:
    • 寺院は通常、早朝から夜まで開いており、礼拝や儀式の時間に訪れることができます。具体的な開放時間は、寺院のスケジュールに依存します。
  3. 入場料:
    • 通常、寺院への入場は無料ですが、寄付を歓迎しています。特別なイベントや祭りの際には、入場料が必要な場合もあります。

訪問時の注意点

  1. 服装:
    • 寺院を訪れる際には、適切な服装を心がけましょう。肩や膝を覆う服装が推奨されます。靴を脱いで入る必要があります。
  2. マナー:
    • 寺院内では静かに行動し、写真撮影の際には事前に許可を得ることが大切です。また、信者の礼拝を妨げないように注意しましょう。

10. キャンディーのマーケット

キャンディーのマーケットは、スリランカのキャンディー市にある活気ある市場で、地元の人々や観光客が新鮮な食材や地元の工芸品、スパイス、衣料品などを購入するために訪れる人気のスポットです。マーケットは、市の中心部に位置しており、その賑やかな雰囲気と多様な商品で知られています。

概要

  • 所在地: キャンディー市中心部、キャンディー湖やキャンディー駅の近く。
  • 開設時間: 毎日営業しており、通常は朝早くから夕方まで開いています。

主な見どころ

  1. 新鮮な食材:
    • キャンディーのマーケットは、新鮮な野菜や果物、魚、肉、卵などが揃う食料品の宝庫です。地元の農家から直接仕入れた新鮮な食材が多く、質の高い商品が手に入ります。
    • 特に熱帯のフルーツや野菜は豊富で、スリランカならではの珍しい品種も見つけることができます。
  2. スパイス:
    • スリランカはスパイスの国としても有名で、マーケットには様々なスパイスが並んでいます。シナモン、カルダモン、クローブ、胡椒など、料理に使う多種多様なスパイスを購入できます。
    • スパイスは新鮮で品質が高く、地元の人々から観光客まで多くの人が訪れます。
  3. 地元の工芸品:
    • マーケットでは、手作りの工芸品や土産物も豊富に揃っています。木彫りの彫刻、バティック(染色布)、宝飾品、手織りの布など、スリランカの伝統的な工芸品を購入することができます。
    • これらの工芸品は、地元の職人によって手作りされており、ユニークで高品質なものが多いです。
  4. 衣料品とアクセサリー:
    • 市場には、地元で作られた衣料品やアクセサリーも多く並んでいます。カラフルなサリーやランガー、伝統的な装飾品などが手頃な価格で手に入ります。
  5. ストリートフード:
    • マーケットの周辺には多くの屋台や小さな食堂があり、地元のストリートフードを楽しむことができます。カレーやロティ、ホッパー(米粉のパンケーキ)など、スリランカの伝統的な料理を味わうことができます。

訪問情報

  1. アクセス:
    • キャンディー市の中心部に位置しており、キャンディー駅やキャンディー湖から徒歩でアクセスできます。タクシーやトゥクトゥクを利用することもできます。
  2. 営業時間:
    • マーケットは通常、朝早くから夕方まで開いています。特に朝の時間帯は、新鮮な食材が豊富で賑わっています。
  3. 交渉と値引き:
    • マーケットでは価格交渉が一般的です。特に観光客に対しては、最初に提示される価格が高めに設定されていることがあるため、交渉を楽しみながら購入することをお勧めします。

訪問時の注意点

  1. 安全と衛生:
    • マーケットは混雑しているため、貴重品には注意が必要です。また、食品を購入する際には衛生面にも気を付けましょう。
  2. 地元のマナー:
    • 地元の文化やマナーを尊重し、丁寧に接することが大切です。写真を撮る際には許可を得るようにしましょう。

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